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蛍光板
「蛍光板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛍光板の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母」より 著者:太宰治
「そう? その時計は、こんな、まっくら闇の中でも見えるの?」 「見えるんです。
蛍光板というんです。ほら、ね、蛍《ほたる》の光のようでしょう?」 「ほんとね。高....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ようでした。暗室の内では、鉛の前垂をしめた赤星探偵が、大きな石盤のような形をした
蛍光板を目の高さにさしあげ、壁とすれすれにそれを上下に動かしています。探偵の夜光....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
に透すが、黄金は透さない。だから、中にある黄金三日月が、かげになって、ありありと
蛍光板の上にあらわれる。どうです。いい方法でしょうがな」 と、机博士はうしろか....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
けれど、検波計《けんはけい》のブラウン管で見ると、脳波の出力《しゅつりょく》が、
蛍光板《けいこうばん》の上に明るいあとをひいてとびまわっているのが見えた。 隆....
「○○獣」より 著者:海野十三
から放射され、うつくしい蛍光が輝きだした。 「ああ、見えるぞ」 博士は叫んだ。
蛍光板の中にぼんやりと二つの丸い球が見えだした。 後からついてきた人たちも、そ....
「追憶の医師達」より 著者:寺田寅彦
イツのエナでツァイスの工場を見学したとき、紫外線顕微鏡でこの同じ珪藻の見事な像を
蛍光板の上に示されたとき、この幼い記憶が突然甦って来るのを感じたのであった。 ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
。 電灯が消える。まっくらな透視室。エックス線スイッチを入れる。さっと青く光る
蛍光板。その上に瞬時にして人体の秘密は写し出される。一目見てそれとわかる胃がん。....