蛍狩[語句情報] »
蛍狩
「蛍狩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛍狩の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らないとすれば、こちらから押しかけあそばしますてんだ――一年《ひととせ》、宇治の
蛍狩り――こがれ初《そ》めたる恋人と語ろう間さえ夏の夜の――とおいでなさる……チ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
しば堤防を崩す名代の荒河。橋の詰には向い合って二軒、蔵屋、鍵屋と名ばかり厳しい、
蛍狩、涼をあての出茶屋が二軒、十八になる同一年紀の評判娘が両方に居て、負けじと意....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
浪人磯貝浪江は思いを遂げてのち正直の下僕正介を脅かして手引きをさせ、ついに落合の
蛍狩の夜重信をも暗殺してしまった。然るのち、遺子《わすれがたみ》の真与太郎をも殺....
「西航日録」より 著者:井上円了
存し、一見たちまち懐古の情を動かす。当日また寒風の襲来あり。 花ちりてはや今頃は
蛍狩さるに此地は雪風ぞ吹く へースティングズ滞在一週間にして病気全快し、いよい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
はての」 「みかどの行幸を」 「いずこへ」 「明六月二十二日、衣笠なる北山殿へ、
蛍狩りの御遊と、つとに御内定をみております。もとよりこれは、西園寺家から特に臨幸....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
享楽色と放縦な社会をつくり出していた。 夏の夜である。――元禄十四年の盆すぎ。
蛍狩りでもあるまいに、淀橋上水堀の道もないあたりを、狐にでも化かされたような三人....