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蛔
「蛔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛔の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
ころ、文吉は腹が痛み出した。膳のものを残らず食い、酒ものんだからだった。かねがね
蛔虫を湧かしていたのである。便所に立とうとすると、借着の紋附の裾が長すぎて、足に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ぬわけを申す。海苔五帖(渋谷百貨街)いただく。少しやつれ見ゆ。お子達、肺炎のあと
蛔虫にて又いためつけられしとなり。 ◯松平維石君来宅。原稿のことにていろいろと難....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
せてやる気がある。人の腹の中が好いの悪いのと注文を云って居る絛虫《さなだむし》や
蛔虫《かいちゅう》のようなケチなものではない。三百代言|気質《かたぎ》に煩わしい....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
か、首でも縊ったか。それとも平気で生きているか。そんなことはいっさい判りません。
蛔虫 T君は語る。 「あの時は僕もすこし面食らったよ。」と、深田君がわたしに話....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
…………………跡には、肉の表面がドス黒い緑色に見える。そして、その上には、瘠せた
蛔虫のような形、…………………………………………………。 既に、風間九十郎の上....
「放浪」より 著者:織田作之助
ろ、文吉は腹が痛み出した。膳のものを残らず食い、酒ものんだからだった。かね/″\
蛔虫を湧かしていたのである。便所に立とうとすると、借着の紋附の裾が長すぎて、足に....