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蛙股
「蛙股〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛙股の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
だ髪の毛をたらして、尻《しり》の切れた藁草履《わらぞうり》をひきずりながら、長い
蛙股《かえるまた》の杖《つえ》をついた、目の丸い、口の大きな、どこか蟇《ひき》の....
「河明り」より 著者:岡本かの子
上ではそれほどでもないが、廊下のような板敷きへかかると船の傾きを踏み試めすような
蛙股の癖が出て、踏み締め、踏み締め、身体の平定を衡って行くからである。一座の中で....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
は誰でも一種特異の気分が湧く。就中椿岳が常住起居した四畳半の壁に嵌込んだ化粧窓は
蛙股の古材を両断して合掌に組合わしたのを外框とした火燈型で、木目を洗出された時代....