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蛤刃
「蛤刃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛤刃の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
外面的関係から呼び出される連想としては「身はぬれ紙の取り所なき」に対する「小刀の
蛤刃《はまぐりば》なる細工箱」のごときがそれである。ぬれ紙が小刀を呼び出したので....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
下りると壁にかけてあった赤樫の木剣、手練が使えば真剣にも劣らず人の命を取るという
蛤刃の太長いのをグイと握って前へ出た。 「拙者木剣が得意でござればこれをもってお....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
道具を着けず木刀にての試合に、まさに真剣の立合いと、何の異なるところもなく、赤樫
蛤刃の木刀は、そのまま真の剣であり、名人の打った一打ちが、急所へ入らば致命傷、命....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
意に飛び上がると手をのばして、板壁に幾本かかけられてある、型の練習に使用する赤樫
蛤刃の木剣の一つを、やにわに握ると矢のように飛び出し、四人目の門弟を打ち込もうと....