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蛤御門
「蛤御門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛤御門の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あありませんかね」と、弥助は云い出した。「去年の長州屋敷の一件もありますからね」
蛤御門《はまぐりごもん》の事変から江戸にある長州藩邸はみな取り壊しになったが、去....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のをしずかに話し出した。 「わたしが丁度|二十歳の時だから、元治元年――京都では
蛤御門のいくさがあった年のことだと思え」と、おじさんは先ず冒頭を置いた。 その....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
がすでに開始されたとの報知が京都へ伝わった。夜が明けて十九日となると、景蔵は西の
蛤御門、中立売御門の方面にわくような砲声を聞き、やがて室町付近より洛中に延焼した....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
を与えることだろう。極端な例を採れば、若しも近藤勇が忠実なる勤王の武士であって、
蛤御門の戦に討死すると云った風の小説が書かれたとしたら、どうだろう。読者は必ずや....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
るという風に考えていた。 「この所一つあれば、十人で千人の敵へ当たる事ができる。
蛤御門の戦の時に、長州兵が、三尺の木戸一つに支えられて、小半時入れなかった」 ....
「話に聞いた近藤勇」より 著者:三田村鳶魚
毒々しいところのある人間なのであります。 彼が人を多く斬って世間から注目された
蛤御門の合戦、これは御築地の陰のところに隠れては、行き過ぎる敵をうしろから斬って....
「あのころ」より 著者:上村松園
ています。 ところが、京都のどんどん焼きとも言い、また鉄炮焼きとも言って有名な
蛤御門の変で、隣の家へ落ちた大砲の弾から火事を起こし、その質蔵も類焼し、一家は生....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
いやもう、いまから考えると途方もないようだが、元治元年といえば御維新の四年前で、
蛤御門《はまぐりごもん》の変、長州征伐、おまけに英米仏蘭四カ国の聯合艦隊が下関を....