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蛮カラ
「蛮カラ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛮カラの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
ているよりは、千倍も万倍も愉快に相違ない。 出発は八月十日、同行は差当り五人、
蛮カラ画伯|小杉未醒《こすぎみせい》子、髯《ひげ》の早大応援将軍|吉岡信敬《よし....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
ばならないという法はないよ。だから僕はわざとレインコートを着てやったのさ。彼等の
蛮カラ振りは心からのものじゃないんだ。ありゃ見栄だよ。三高生という看板をかついで....
「少女病」より 著者:田山花袋
声の中に没却されてしまった。それに、その容貌が前にも言ったとおり、このうえもなく
蛮カラなので、いよいよそれが好いコントラストをなして、あの顔で、どうしてああだろ....
「旅行の今昔」より 著者:幸田露伴
草鞋」「紺の甲掛け」「三度笠」「桐油合羽」「振り分けにして行李を肩に」なんていう
蛮カラ的の事は要せぬようになりまして、男子でも鏡、コスメチック、頭髪ブラッシに衣....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
「これあげましょう」 「うむ」 「あなたのも下さいな」 「今度あげるよ。僕のは
蛮カラだけれど」 「一緒に写真とりません?」 そう言って首をかしげる様子は少女....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
と述べて置く。 デビーが一八〇一年に始めてロンドンに出て来たときは、田舎生れの
蛮カラだったが、都会の風に吹かれて来ると、大のハイカラになりすまし、時代の崇拝者....