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蛮力
「蛮力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛮力の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
の住むところとなっていた。そして彼らがこんなに早くその先祖の気力を失い、おそらく
蛮力では優っているかしれぬが人数と技術では劣った種族に、その土地を奪われてしまう....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
振る形態はちょうどゴリラの歩き振りを思わせる。とにかく獰猛な顔、頑丈な体格、相当
蛮力を有った男に違いない。彼は机の前に腰をかけて、懐中からパイプを取り出し机上に....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
めの由々しき一大事である。このままにもし済ましたなら、白人の文明はあるいは黄人の
蛮力に蹂躙されて終には如何なる惨禍を世界に蒙むらすかも解らん。ツマリ黄人の勝利は....
「男の子を見るたびに「戦争」について考えます」より 著者:小川未明
として、考えるばかりにとゞまらない。こうした悲情な物理力に対して、また狂暴なる野
蛮力に対して、互に戦うことに於て、いかなる正義が得られ、いかなる真理の裁断が下さ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ただの生ける物と生ける物でしかなくなっていた。声もはや人間の声ではない。どっちか
蛮力のあるほうが勝つだけだった。やがてのこと。耳をふさぎたいような唸きとともにが....