蛸入道[語句情報] » 蛸入道

「蛸入道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蛸入道の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
魚に惚れ、獺《かわうそ》を媒《なかだち》として文通するを、かねてかの魚を慕いいた蛸入道《たこにゅうどう》安からず思い、烏賊《いか》や鰕《えび》を率いて襲い奪わん....
蛸の如きもの」より 著者:豊島与志雄
置いて、コーヒーをわかせ、ウイスキーを注がせている。そいつがまったく、頭の禿げた蛸入道だ。 ――大いなる蛸の如きもの、陸上にも水中にもあり。 蛸の魔除けには....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
れたか訊いたらしい。お吉の返事で、 「七宝寺のナマグサ坊主ですよ。住職が三休てえ蛸入道で、その子の五忘てえガマガエルの妹がお紺てえホンモノのツンボで島田の女中に....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
相ではかつて先代鶴枝と死んだ福円遊とについて書いたが、まったくもうあの鶴枝ほどの蛸入道は見られない。すててこの合方早目に桃色の手拭い深く面体包んだ鶴枝の蛸は、そ....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
の手拭いであたまをつつんで、それから豆絞りの鉢巻きをして、すててこにあわせて踊る蛸入道は、涙ぐましき見ものであった。今の鶴枝もやるけれど、これだけは、到底、もの....