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「蜂蜜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蜂蜜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
こう》、竜脳《りゅうのう》、真砂《しんしゃ》右|四味《しみ》を細末にして、これを蜂蜜《はちみつ》で練って付ける、これが宜しいが、真珠は高金《こうきん》だから僕の....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ると始めにはただ秩序なき均等な渾沌、)。河々には神の美酒と牛乳が流れ、槲樹からは蜂蜜が滴り落ちた。ジュピター(ツォイス)がサターン(クロノス)を貶してタルタロス....
」より 著者:海野十三
んだようになって、動かない。この二匹の親子の蠅は、私の垂らしてやった僅かばかりの蜂蜜に、じッと取付いて離れなくなっているのだ。 そこで私は、戸棚の中から、二本....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
、胸は昔のごとく張り、据り方にゆるぎのない頸つき、昔のように漂渺とした顔の唇には蜂蜜ほどの甘みのある片笑いで、やや尻下りの大きな眼を正眼に煙らせて来た。眉だけは....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
す。藤蔓とは、私どもの生命です。生命の綱です。黒白二疋の鼠とは、夜昼です。五滴の蜂蜜とは、五欲の事です。官能的欲望です。まことにひとたび、この巧妙な人生の譬喩を....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て、その上に四つの蜂の巣がある。その大きさは五|石を盛る瓶の如くで、これに蔵する蜂蜜はさぞやと察せられたが、何分にも嶮峻の所にあるので、往来の者はむなしく睨んで....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
いる女王蜂と、雄蜂と、働蜂とをそれぞれ嗅ぎ分けることが出来た。博士はまた数多くの蜂蜜を集めて、その匂の差異を少しも間違わないで、嗅ぎ知ることが出来た。こうした実....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
と、小刀の痕とで、有名に装飾されてあった。その上で、彼女は、常食と称して、牛乳に蜂蜜を落して飲み、私は、また、彼女の雑談の続きを食べた。 配達に来た郵便脚夫を....
字で書いた漫画」より 著者:谷譲次
をふかしていると、夫人が忍んで来て、いきなり太い首っ玉にかじりつく。 「なんだ、蜂蜜じゃないか。びっくりしたよ。」 「あら、そうお! すみませんでしたわね。けど....
姨捨山」より 著者:楠山正雄
あさんは笑って、 「何でもないことだよ。それは、玉の片かたの穴のまわりにたくさん蜂蜜をぬっておいて、絹糸に蟻を一|匹ゆわいつけて、別の穴から入れてやるのです。す....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
艶な、二十歳ばかりの女であって、主殿頭の無二の寵妾、それはお篠の方であった。唇が蜂蜜でも塗ったように、ねばっこく艶々と濡れ光っている。紅で染めた紅い唇であって、....
イオーヌィチ」より 著者:神西清
を、まぎれもない青春を物語っていた。さてそれからみんなでお茶を飲んで、ジャムだの蜂蜜だのボンボンだの、口へ入れるとたんに溶けてしまうすこぶるおいしいお菓子だのを....
光は影を」より 著者:岸田国士
知れた猪狩芳介という人物を訪ねるためである。 小萩のところへ、突然、ビン詰めの蜂蜜が小包で届いた。差出人は、岐阜市外猪狩養蜂園とあるので、彼女は首をひねつた。....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
上等のパイがいくらでもつくれそうである。やがて彼が馥郁とかおる麦畑に通りかかり、蜂蜜の香を吸いこみながら見わたすと、うっとりするような期待が彼の心に忍びこんで、....
女房ども」より 著者:神西清
主達が来て泊る。ヂューヂャは土地を貸したり、街道の小料理屋を経営したり、タールや蜂蜜から、家畜、鵲まで商って、もう千八百ほど蓄め込んだ。それは町の銀行に預けてあ....