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蜂雀
「蜂雀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蜂雀の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「早春」より 著者:芥川竜之介
合った鳥類《ちょうるい》の標本室へはいった。カナリヤ、錦鶏鳥《きんけいちょう》、
蜂雀《はちすずめ》、――美しい大小の剥製《はくせい》の鳥は硝子越《ガラスご》しに....
「よだかの星」より 著者:宮沢賢治
|一寸《ちょっと》お前に遭《あ》いに来たよ。」 「兄さん。行っちゃいけませんよ。
蜂雀《はちすずめ》もあんな遠くにいるんですし、僕ひとりぼっちになってしまうじゃあ....
「黄いろのトマト」より 著者:宮沢賢治
館の、大きなガラスの戸棚《とだな》には、剥製《はくせい》ですが、四|疋《ひき》の
蜂雀《はちすずめ》がいます。 生きてたときはミィミィとなき蝶《ちょう》のように....
「虹の絵の具皿」より 著者:宮沢賢治
分のお室《へや》から、ひょいっと芝生《しばふ》へ飛《と》びおりました。 そして
蜂雀《はちすずめ》のついた青い大きな帽子《ぼうし》を急《いそ》いでかぶって、どん....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
は、大きな柘榴の樹があって、枝にはたわわに赤い実がなっている。その間を早や起きの
蜂雀の群がチュッチュッと飛び戯れている。まるで更紗の図柄のように。 お城では妖....
「茶色っぽい町」より 著者:宮本百合子
とすると、友達が、 「一寸」 と私の腕を控えた。 「この麻雀というの、こないだの
蜂雀の真似じゃあないこと――そうだ、滑稽だな、澄子の麻雀とは振っている。一寸立ち....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
こうばく》たる草原とに飛ぶ。万物みな美である。蠅《はえ》は光のうちを飛び、太陽に
蜂雀《ほうじゃく》はさえずる。わが輩を抱け、ファンティーヌ!」
そして彼はまち....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
神聖なる彼女を見いだそうとは、夢にも思いがけないことだった。彼は蟇《がま》の間に
蜂雀《ほうじゃく》を見るような気がした。
彼女が出て行った時、彼はただ一つのこ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
で、華奢《きゃしゃ》で、人の気をそらさないが、それでもなお腰には剣を下げていた。
蜂雀も嘴《くちばし》と爪《つめ》とを持ってるものだ。優美なる藍色服の人々の時代だ....