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蜷
「蜷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蜷の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
《はったん》の座布団《ざぶとん》をさらりと滑《す》べらせる。富貴《ふうき》の色は
蜷局《とぐろ》を三重に巻いた鎖の中に、堆《うずたか》く七子《ななこ》の蓋《ふた》....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
犯した過失が、ここで恐るべき結果を齎らします。即ち、被害者の足元に手繰り取られ、
蜷局を巻いていたロープが、大騒ぎをしている被害者の体へ、自然と絡み附いたのです。....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
、赤星主膳、有江|休意、相津宗印以下十数名の浪士、評定衆となり、目付には森宗意、
蜷川左京、其他、弓奉行、鉄砲奉行、使番等数十名の浪士之を承った。加津佐、堂崎、三....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
成る味噌納屋の二階が吉左衛門の隠居所にあててある。そこに父は好きな美濃派の俳書や
蜷川流の将棋の本なぞをひろげ、それを朝夕の友として、わずかに病後をなぐさめている....
「科学論」より 著者:戸坂潤
通、統計的研究法。 * 例えば尊重すべき書物である小倉金之助『統計的研究法』、又
蜷川虎三『統計学研究』は統計学を研究方法それ自身にぞくする一社会科学とする。即ち....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
がすぐ様「統計解析」でないことは、述べてあったと思う。と云うのは一つの参考として
蜷川虎三博士の『統計学概論』(岩波全書の内)を借りよう(この人の他の著書を私はそ....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
る、しかも三個。 と考え出すと、南無三宝、も一つの瓶には蝮が居たぞ、ぐるぐると
蜷局を巻いた、胴腹が白くよじれて、ぶるッと力を入れたような横筋の青隈が凹んで、逆....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
「御食むかふ」は、御食に供える物の名に冠らせる詞で、此処の南淵山に冠らせたのは、
蜷貝か、御魚かのミナの音に依ってであろう。当時は
蜷貝を食用としたから、こういう枕....
「日記」より 著者:宮本百合子
に出かけて行った。「三十日の町中」を返してもらう。 音楽の時間が休みだったので
蜷川さんと、この頃の心の様子を話し合う。 今日は種々な感情が私を苦しめたのであ....
「日記」より 著者:宮本百合子
た。いろいろ女の旅行とか、服装とか云うことを御話しなすって、十一時半頃帰られる。
蜷川さんから手紙をくれる。夜西村の御祖母様が病気だと云うことを、神戸から知らせて....
「偽刑事」より 著者:川田功
の様な滑かな手で、蛇の様に重みのある縮緬地が引揚げられたり、ぬらぬらと滑り落ちて
蜷局を巻いたりして、次から次へと婦人達の貪る様な眼で検閲されて居るのである。若い....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ような進歩的学者、作家では芥川龍之介、久保田万太郎の両氏、あるいは現京都府知事の
蜷川虎三氏などがいる。 三中に入学した年の秋、学芸会があり、雄弁大会が催された....