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蜻蛉釣
「蜻蛉釣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蜻蛉釣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
か」と丈夫な子供等に向って言暮しているという嫂の言葉、黐竿《もちざお》を手にして
蜻蛉釣《とんぼつ》りに余念がないという泉太や繁の遊び廻っている様子――耳に聞き眼....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
ようで、褌をぶら下げて裸で陸に立ったより、わかい女には可笑しかろう…… いや、
蜻蛉釣だ。 ああ、それだ。 小鬢に霜のわれらがと、たちまち心着いて、思わず、....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
、油絵の色沢であり、ガラス絵であり、ミニアチュールの価値でもあった。 私の夏は
蜻蛉釣り以外の何物でもなかった。夕方に捕えた奴をば大切に水を与え、翌朝は別れをお....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
も先生様が叱らしゃりますそうなが、それで留めますほどならばの、学校へ行く生徒に、
蜻蛉釣るものも居りませねば、木登りをする小僧もない筈――一向に留みませぬよ。 ....
「青草」より 著者:十一谷義三郎
いていった。 兄の左の眼はその時以来ずっと黒眼鏡で蔽われている。 二
蜻蛉釣りに蜻蛉の行衛をもとめたり、紙鳶上げに紙鳶のありかを探したりする煩しさに兄....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
木登りが達者になり、石投げが上手になった。水泳にかけてはまるで河童同様であった。
蜻蛉釣りや、鮒釣りや、鰌すくいに行くと、いつも仲間より獲物が多かった。そして真冬....