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蝌
「蝌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蝌の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
パ材はぶかぶかと水のために浮き上って、その間から真菰《まこも》が長く延びて出た。
蝌斗《おたまじゃくし》が畑の中を泳ぎ廻ったりした。郭公《ほととぎす》が森の中で淋....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
さなぎ》が蛾《が》となるなどより推して、無足の物がやや相似た有足の物に化ける事、
蝌蚪《かえるご》が足を得て蛙となる同然と心得違うたのだ。これらと同様の誤見から、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
下するようだから、野大砲《のおおづつ》と呼ぶ由を伝え、熊野広見川で実際見た者は、
蝌斗《かえるこ》また河豚《ふぐ》状に前部肥えた物で、人に逢わば瞋《いか》り睨み、....
「樹を愛する心」より 著者:豊島与志雄
いはびこっていた。時折子供たちが、竹垣の間をくぐってはいりこみ、蜻蛉をからかい、
蝌蚪をいじめて、遊んでることもあった。然し、日の光が薄らぐと共に、また静寂幽玄な....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
水底に澄ました蛙は、黒いほどに、一束ねにして被いでいます。処々に、まだこんなに、
蝌蚪がと思うのは、皆、ほぐれた女の髪で。…… 女神の堂に、あんなに、ばらみの、....