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「蝦蟇仙人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蝦蟇仙人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
の花が、一|片《ひら》ポロリと床の上へ零れた。 顔輝《がんき》筆とも思われる、蝦蟇仙人と鉄拐仙人、二人を描いた対幅が、床一杯に掛けられてある。それが名筆である....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
れ雑草の葉っぱと蛙とを盛り分けた。そして鍋に残った蛙の死骸の一つをつまみ上げて、蝦蟇仙人のように自分の掌面に載せたかと思うと、いきなり唇を尖らせてするするとそれ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
彼等のなすところは、せいぜいそんなものでありました。 仏頂寺弥助は、その翌日、蝦蟇仙人《がませんにん》を描いた床の間に柱を背負って坐り込み、こんなことをいいま....
回想録」より 著者:高村光太郎
。大抵初めは人物より動物の方が面白いから、それを彫らせるのである。以前は布袋とか蝦蟇仙人などを手本にやったが、美術学校が始まるようになってからは、そんなものは生....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ち美術協会の新古展覧会の第一回で、明治十七年のことでありました。その時私は白檀で蝦蟇仙人を彫って出品しました。 私の製作を自分の名で世間へ発表したそもそもの初....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
」 「では、何んともつかず、一つこしらえて見ましょう」 そういって製作したのが蝦蟇仙人であったのでした。これが相当評判よろしく三等賞を貰ったようなわけで、全く....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
よう」といわれましたが、次に来た時下すったのは鹿の角で彫った小指位の根附でした。蝦蟇仙人の立姿で蝦蟇を肩に載せています。 「これは古い机の引出しにあったので、お....