»
蝪
「蝪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蝪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「早春」より 著者:芥川竜之介
えい》ずるのを感じた。しかしこの標本室へ来れば、剥製《はくせい》の蛇《へび》や蜥
蝪《とかげ》のほかに誰|一人《ひとり》彼等を見るものはない。たまに看守や観覧人に....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
切られると、直《すぐ》にまた尻っ尾を製造する。保吉は煙草を啣《くわ》えたまま、蜥
蝪はきっとラマルクよりもラマルキアンに違いないと思った。が、しばらく眺めていると....
「旅愁」より 著者:横光利一
ている矢代の眼に痛く刺さって来た。彼はまたそのあたりを歩いてみた。石垣の隙から蜥
蝪が一疋逃げ出すと、それも意味ありげで彼は立ち停って眺めた。
山路を下る矢....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
の正体をうかがっていると、何分にも暗いなかではっきりとは判らないが、それは蛇か蜥
蝪のようなもので、しずかに地上を這っているらしかった。この風雨のためにどこから何....