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蝶形
「蝶形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蝶形の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
小さな孔を開けて、其の部分の空気を排気※筒で抜いてしまったのです。そして元捻には
蝶形の一方に糸を結び付け、片方の端を、鳩時計の小さい扉の中にある、螺旋に結び付け....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
一ぱんには洒落てカアロを略して――の賭博殿堂へ、私――GEO・タニイ――と、彼の
蝶形|襟飾と白|襯衣の胸板とが、いま排他的に社交界めかして舞台しているのである。....
「天草の春」より 著者:長谷健
ピースや蚕豆が、この島の名物の一つと聞いていたが、さすがにその評判に違わず、白い
蝶形花冠が、旅人の目をなぐさめる。日に一回しか通らないバスは、村人にとつては珍し....
「国境」より 著者:黒島伝治
同盟の資本主義的分子を釣った。 さまざまな化粧品や、真珠のはまった金の耳輪や、
蝶形のピンや、絹の靴下や、エナメル塗った踵の高い靴や、――そういう嵩ばらずに金目....
「上海」より 著者:横光利一
浮べて彼らのように新鮮になった。ひき緊った口もと、大きな黒い眼。鷺水式の前髪。胡
蝶形の首飾。淡灰色の上着とスカート。――しかし、宮子は? 彼女の周囲では外人たち....
「頸の上のアンナ」より 著者:神西清
ぷり半時間は鏡の前を動かずに、おしゃれと癖をつけ、香水を胸に振りかけ、ネクタイを
蝶形に結び、手袋をはめ、シルク・ハットをかぶり、さてそれから家庭教師に出掛けて行....