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「融かす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

融かすの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
て皮膚の感覚をかたく胄って用心してかからねばならなかった。そのうち復一の内部から融かすものがあって、おやと思ったときはいつか復一は自分から皮膚感覚の囲みを解いて....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
美の象徴の仕方でしょう。私はいつも彼の画を見て惚々とします。何と云っても一番人を融かすところのものは、彼の詩人的素質です。この素質が、彼の酷しいリアリズムを神秘....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
情の意味」を語り得る。即ち今言う通り、語義を概念として使用しないで、主観の感情に融かすことから、語感に於ける気分や情調を表現し得る。そして近代に於ける多くの詩(....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
た。折からの雪をとって来て土瓶の中に入れながら、 「なかなか熱量を要するのでね。融かすには八十カロリイの熱量をね」 などと言って笑っておられた。これが先生の精....