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「融和〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

融和の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
の上に倒れてしまったのである。 イワノウィッチとダシコフの二人は、そこに永久に融和しがたき敵として、睨み合いながら突っ立ったのである。 「イワノウィッチ! わ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ブの研究/生命の消失に及ぼす温度の影響に関する新研究/原始生成説と萌芽汎在説との融和の可能性/無限の概念に関する哲学上並びに科学上の原理の比較/観念の自然淘汰 ....
真田幸村」より 著者:菊池寛
桐一葉』など見ると、且元という人物は極めて深謀遠慮の士で、秀吉亡き後の東西の感情融和に、反間苦肉の策をめぐらしていたように書いてあるが、嘘である。 『駿府記』な....
獄中消息」より 著者:大杉栄
なおさらに謹みを深くする。君もこんどは保子が中にはいることでもあり、十分お互いの融和を謀るがいい。 それから、君が今勉めなければならぬ最大の責務は、幼弟幼妹等....
アラメダより」より 著者:沖野岩三郎
本人が数名下院議員に当選してい、副検事長も日本人で千二百円の月俸を得ている。内鮮融和問題も、先ず児童の共学から出直さなければなるまい。....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
任ずる国際または経済的方面の研究調査にはやはり少しも同感しないで、二葉亭の不平を融和する旁ら、機会あるごとに力を文学方面に伸ばさしめようと婉曲に慫慂した。二葉亭....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
これを民族上より観察すれば、我が国において、天津神の系統と国津神の系統とが、渾然融和して区別なきに至った道筋を示すものとして、尊重せねばならぬものではあるまいか。....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
筋」を異にするというのみで、所謂鬼筋や護法胤はかくの如くにして、他の点ではすべて融和した同一人民の間にあっても、永くその「筋」の区別を保存するの傾向を免れ難いも....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。その迅速なること、外人の目を驚かす。 六日、晴れ。暖気ようやく加わり、春天の融和を見る。筑山・壱州に応接して、午後四時、長崎に入港す。桜花満開の期を過ぎ、八....
来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
ところもある。よしやうまく住み着いて、職業上交際上、平素あまり区別のない程にまで融和が出来ても、なお縁組などの場合には、「筋」が違うからという故障がいつまでも起....
遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
なかった折柄、同地方の或る篤志家から、最も有益なる、かつ最も愉快なる左の如き完全融和の事実の通信を得た。 「完全に融和されたる部落」 遠江 奇聞老人 静岡県浜....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
の日本民族史研究上、最も必要なる事項であるのみならず、この人達と一般社会との真の融和を得る上にも、まず以て是非とも知っておかなければならぬ問題であると信ずる。 ....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
は個人に於いて、つとにこれが救済改善の事に努力せらるるもの多々これ有り、近く同情融和会の開催築地本願寺に於いて行われ、遂には帝国議会の建議とも相成り候う事、まこ....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
に発表し、もしくは将来発表すべき部分的の諸研究に譲って、ここにはただ、かつて或る融和事業団体において講演せる草案をもととして、その足らざるを補い、なるべく広く多....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
ることをやめて、全然区別のないものにしてしまうのである。かくの如くにして双方間の融和同化は、期して俟つべきものであろうと思う。 人或いは彼らの現状が、国家なり....