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螯
「螯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
螯の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎がえり」より 著者:林芙美子
が泳いでいるように見える。水色をした小さい蟹《かに》が、石崖《いしがけ》の間を、
螯《はさみ》をふりながら登って来ている。虻《あぶ》のような羽虫《はむし》も飛んで....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
果しておりたり。一同傚いて、行く行くこれを捕う。大さ一寸|乃至二寸、身は蝦にて、
螯だけが蟹也。この夜、渓畔に天幕を張り、これを煮て食う。旨しとは思わざるが、とも....
「南画を描く話」より 著者:中谷宇吉郎
おと》りがしていけない。それよりもはなびしがにの方がよほど上出来である。この蟹は
螯脚《こうきゃく》がむやみと大きく、それが小さい甲羅《こうら》から二本ぬっと出て....