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「螳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

螳の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死のなかの風景」より 著者:原民喜
冴《さ》えて疼《うず》くようだった。ふと外の闇から明りを求めて飛込んで来た大きな螂《かまきり》が、部屋の中を飛び廻って、その着物の裾のところに来てとまった。や....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
青瓜図』をも見たことがあった。蔓につながった二つの大きな瓜を横たえ、それに二疋の螂を添えたもので、瓜の大きさと葉の緑とが、いまだに記憶に残っている。二つの絵に....
火葬国風景」より 著者:海野十三
顔色を変えた。何故何故? 鼠谷仙四郎 「そうだ、彼奴だ。彼奴に違いない!」螂男への古い記憶が電光のようにサッと脳裏に映じた。黒枠写真を見たときに、どうし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れは志を翻して、石田三成を助けに行くのでござる」 「治部少輔へ加勢にか……」 「螂《かまきり》の軍に加わるきりぎりすのようなものでござる」 一軍の間に嘲笑が....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
や爾は海外の小邦、高麗の附国、之を中国に比すれば一郡のみ。士馬芻糧万分に過ぎず。怒是れ逞うし、鵝驕不遜なるが若きだに及ばず。天兵一下、千里流血、君は頡利の俘に....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
れ、手足をバタバタ動かしながらも、立ち上がることの出来ない五郎蔵の姿が、負傷した螂かのように、その底に沈んで見えていた。でもその彼の、頭の辺や足の辺や左右やに....