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「螻蛄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

螻蛄の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
驚き憂いた。 それから暫くのうちに、この一家は疫病にかかって殆んど死に絶えた。螻蛄 廬陵の太守|※企の家では螻蛄を祭ることになっている。 何ゆえにそんな虫....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
はないはずだ。蚯蚓が詩人と間違えられたのは、たまさかその巣に潜り込んで鳴いている螻蛄のせいで、地下労働者の蚯蚓は決して歌をうたおうとしない。黙りこくってせっせと....
銀河まつり」より 著者:吉川英治
ゃあ能なしだというならば、相手にとって不足だから土間に手をついて謝ってしまえ、お螻蛄だと思って勘弁してやるから」 いつの間にか、土間の外には、戸狩の若者と四名....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
来る場合には出来るだけ威張りたがるの性質を有しているものである。ことに武士から虫螻蛄の如くに扱われていた町人・百姓等は、さらにそれをエタに向かって転嫁する。社会....