蟆子[語句情報] » 蟆子

「蟆子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蟆子の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
たお嬢さんに、顔へ当てるように、膝を伸しざまに差出した。 「ほんとうに、あなた、蟆子のたかりましたほどのあともございませんから、御安心遊ばせ。絞りかえて差上げま....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
る、菫や土筆や薺の花を、細かい宝石のように輝かせ、その木洩れ陽の通い路の空間に、蟆子や蜉蝣や蜂が飛んでいたが、それらの昆虫の翅や脚などをも輝かせて、いかにも楽し....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
と上げて、垂れている藤の花房へさわった。と、その花房にたかっていたらしい、無数の蟆子のような小さい羽虫が、花粉かのように舞い立ったが、日光の中に吸い込まれてしま....