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蟇目
「蟇目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蟇目の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
何の怪異《あやかし》もない。衣笠も無事である。三浦介はそのあやかしを鎮めるために
蟇目《ひきめ》の法を行なっているとのことであった。それを聞いて千枝太郎はすこし安....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
《はばか》りながら、若年のころより弓術に秀で、なかんずく、大和《やまと》流の笠懸
蟇目《かさがけひきめ》、伴《ばん》流の※《くろろ》ともうす水矢《みずや》をよくい....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
と考えたのは寄せ手の大将である。妖魔の仕業に違いないと判断して、部下の侍に命じ、
蟇目の矢を射させたところ、果たせるかな城壁の大軍は、掻き消すように、消えてなくな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、四か。まだ老人というほどな彼ではない。 骨ぼそだが四肢は長く、人には引けない
蟇目(強弓)をよく引くほどな鍛えもある。 長い顎から禿げ額までが、その面長をよ....