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「蟷螂の斧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蟷螂の斧の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
た処へ餌を見せても影を見せない。炎天、日盛の電車道には、焦げるような砂を浴びて、蟷螂の斧と言った強いのが普通だのに、これはどうしたものであろう。……はじめ、ここ....
東京八景」より 著者:太宰治
連続だけである。永遠においでおいでの、あの悪魔に、私はそろそろ食われかけていた。蟷螂の斧である。 私は二十五歳になっていた。昭和八年である。私は、このとしの三....
十五年間」より 著者:太宰治
連続だけである。永遠においでおいでの、あの悪魔に、私はそろそろ食われかけていた。蟷螂の斧である。 私は二十五歳になっていた。昭和八年である。私は、このとしの三....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の指を唇へちょっと当て、短い脇差の柄へその手をかけてつめ寄った。 龍車にむかう蟷螂の斧ということばがある。お杉隠居のように痩せこけているかまきりという秋の虫が....
三国志」より 著者:吉川英治
張飛が船上へとび上がると、出合い頭に、周善が戈をもって斬りかけてきた。龍車に向う蟷螂の斧にひとしい。張飛が、 「くわっ」 と云ったとたんに、彼の一振した一丈八....