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蟹工船
「蟹工船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蟹工船の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
を送った。ウインチのガラガラという音が、時々波を伝って直接に響いてきた。 この
蟹工船博光丸のすぐ手前に、ペンキの剥げた帆船が、へさきの牛の鼻穴のようなところか....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
作らせて、それを載せることさえした。 「H・S会社」はカムサツカに五千八百万罐、
蟹工船に七百八十万罐、千島、北海道、樺太に九百八十万罐移出していた。割合にして、....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
こうなって見りゃあ糠《ぬか》よろこびだ。―― ええ、行ってやれ! 監獄部屋や
蟹工船の話をきいている信吉には、××林業の現場とはどんなところか、不安でないこと....
「道標」より 著者:宮本百合子
もっと多いでしょう。『戦旗』だって、かなり出ているらしいし、『太陽のない街』や『
蟹工船』は、もちろんもっと出ています」
「それだって日本じゃどうせ高がしれたもん....
「同志小林多喜二の業績」より 著者:宮本百合子
志小林多喜二のプロレタリア作家としての方向が決ったといえる。 続いて、有名な「
蟹工船」が書かれ、「不在地主」「工場細胞」「オルグ」「独房」「転形期の人々」「沼....
「同志小林の業績の評価に寄せて」より 著者:宮本百合子
加し、組合に活動し、日本プロレタリア芸術連盟に活動していたのである。 以来、「
蟹工船」「不在地主」「工場細胞」「オルグ」「沼尻村」その他最近の「党生活者」(『....
「同志小林の業績の評価によせて」より 著者:宮本百合子
深い発展に立っていることを感じさせた。ブルジョア文学批評家の間には、同志小林の「
蟹工船」を作家的発展の頂上とすることがはやっているが、「地区の人々」は当時まだつ....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
も、新しい社会生活の感情がそのような芸術理論をも生んだのであって、小林多喜二の「
蟹工船」「不在地主」徳永直の「太陽のない街」村山知義の「暴力団記」「東洋車輌工場....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
のって、日本のプロレタリア文学の大きい前進を示した。一九二九年には小林多喜二の「
蟹工船」がかかれ、中野重治の「鉄の話」、黒島伝治の特色ある反戦的短篇があらわれた....
「婦人の創造力」より 著者:宮本百合子
れほど残酷なものであり、どういう意味において小林がそれと闘われたものであるか、「
蟹工船」なんかのようにどういう風にして労働する人の生活が武力によって監視されてい....
「作家の経験」より 著者:宮本百合子
に関係しあった。いまわたしたちは、はっきりとそれを見るのである。 小説として「
蟹工船」「太陽のない街」「三・一五」「鉄の話」「キャラメル工場から」「施療室にて....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
全部を引用しなければならない。例えば葉山嘉樹の「海に生くる人々」、小林多喜二の「
蟹工船」、徳永直の「太陽のない街」などを全部引用しなければならないだろう。そこで....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
には多少の好奇心もまじって気受けのよいのと同じである。 「一九二八・三・一五」「
蟹工船」「不在地主」等の比較的まとまった作品を発表して、プロレタリア身辺小説を掲....
「上海」より 著者:横光利一
したとき、反対した男で、北露漁業権をロシアのために保存するのにつとめたとか、北洋
蟹工船の建設草案を民衆のためにしたんだとか、それから何んだとかかだとか、なるべく....