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蟻穴
「蟻穴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蟻穴の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
下の埋れ木のあいだへ道をあけていったのです。どこまで行くか、どこで終るのか、形も
蟻穴のように多岐怪曲をきわめた――『蕨の切り株』の地下の大迷路です。それも、上か....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
ロシア負けたア……」 「日本勝った、日本勝った、ロシア負けたア……」 枝切れで
蟻穴をつッついていた。 「赤蟻、露助。黒蟻、日本。――この野郎、日本蟻ばやッつけ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
哀傷生ず、この風説が欧化主義に対する危惧と反感とを長じて終に伊井内閣を危うするの
蟻穴となった。二相はあたかも福原の栄華に驕る平家の如くに咀われた。 伊井公侯を....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
さまが描かれてある。其文章には、 頃は冬の初にて日なたほしき時分なりしが、或日
蟻穴より出て、たくはへの餌食を干して居る所へ、あなたの木の枝より蝉一つとび来つて....