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蠅取り
「蠅取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蠅取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
でも身動きしようとするとこの飴が痛むからだには無限の抵抗となって運動を阻止する。
蠅取り紙にかかった蠅の気持ちはこんなものかという気がする。 天網のごとく、夢魔....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
トー)と称するものである。その中で覚えず笑い出してしまった最も愉快な場面は、犬が
蠅取り紙に悩まされる動作の写真的描写である。鼻の頭にくっついたのを吹き飛ばそうと....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
暑苦しい空気がかなりリアルに映写される。女主人公が穴蔵へ引っ込んだあとへイルマが
蠅取り紙を取り換えに来る、それをながめていたおやじの、暑さでうだった頭の中に獣性....
「きのこ会議」より 著者:夢野久作
ました。 するとこの時皆のうしろからケラケラと笑うものがあります。見るとそれは
蠅取り茸、紅茸、草鞋茸、馬糞茸、狐の火ともし、狐の茶袋なぞいう毒茸の連中でした。....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
改修中の柔《やわら》かいアスファルトの層の中へ前足を突っ込んでしまった。さながら
蠅取り紙に足を取られた銀蠅の、藻掻《もが》けば藻掻くほど深みに引き込まるる、退《....
「蛆の効用」より 著者:寺田寅彦
病菌の運搬者、播布者として、その悪名を宣伝されるようになり、その結果がいわゆる「
蠅取りデー」の出現を見るにいたったわけである。著名の学者の筆になる「蠅を憎むの辞....