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蠎
「蠎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蠎の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
類がすこぶる多い。しかしその種類は普通の青大将や、やまかがしなどは棲んでいない。
蠎蛇にはかなり大きいのがいる。近年はだんだんにその跡を絶ったが、むかしは一丈五尺....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
公には極内だけれども、これを蛇の目の陣と称え、すきを取って平らげること、焼山越の
蠎蛇の比にあらず、朝鮮|蔚山の敵軍へ、大砲を打込むばかり、油の黒煙を立てる裡で、....
「わかれ」より 著者:国木田独歩
しゆかんとす。これまことにわれの忍び得ることなるか。 われ近ごろ、猛き獅子と巨
蠎と、沙漠の真中にて苦闘するさまを描ける洋画を見たり。題して沙漠の悲劇というとい....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
していると、扉は内から開いた。戴先生は内へ入って往った。内には桶の胴のような白い
蠎蛇がいて、それが燃盞のような両眼を光らし、炎のような舌を出して、戴先生を一呑み....
「暗号数字」より 著者:海野十三
八分の列車に、ようやくのりこむことが出来た。そして寝台の中にもぐりこむが早いか、
蠎のような寝息をたてだした。よほど飲んだものらしい。 列車ボーイに起されて目が....