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蠖
「蠖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蠖の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ぼ何でも雪ばかりじゃあ命が続かぬが、劉向の『説苑』一に弦章斎景公に答えた辞中、尺
蠖《しゃくとりむし》黄を食えばその身黄に蒼《あおき》を食えばその身蒼しとあれば、....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
えぬ程度の弱音だったに違いない。なぜなら、ルキーン程度の腕力を備えた人物だと、尺
蠖みたいな伸縮をしなくても、最初グッと一杯に引いて鐘を一方に傾けておき、その位置....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
蛇
一
虫類で、彼の嫌いなものは、蛇、蟷螂、蠑※、蛞蝓、尺
蠖。
蠑※の赤腹を見ると、嘔吐が出る。蟷螂はあの三角の小さな頭、淡緑色の大きな....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、人の運命にもまた自然の消長がある。須く自重して時の到るを待つべきである。 「尺
蠖之屈、以求信也、龍蛇之蟄、以存身也」とはこれの謂であるといった。五百の兄広瀬栄....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
が、或は逆立し、或は飜筋斗返りし、斜立したるまま静止し、又は行歩し、丸太転び、尺
蠖歩み、宙釣り、逆釣り、錐揉み、文廻し廻転、逆反り、仏倒し、うしろ返り、又は跳ね....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
降りたまんまジッとしていたものらしい。リノリウム張りの床の上に足の平を当てて、尺
蠖のように一本立ちをしていた。そうして全体の中心を取るかのように、薄くらがりの中....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
足を、襖の破れ桟に、ぶくぶくと掛けている。 (幹もやれよ。) と主人が、尻で尺
蠖虫をして、足をまた突張って、 (成程、気がかわっていい、茸は焼けろ、こっちはや....
「細木香以」より 著者:森鴎外
川町の梅の家、万町の柏木亭等であった。 藤次郎は子之助時代に鯉角と号し、一に李
蠖とも署していたが、家を継いだ後、関|為山から梅の本の称を受け、更に晋永機に晋の....
「三国志」より 著者:吉川英治
蜀の国力は充実し、朝野の意気もまったく一新された。 「――三年経ちました――。尺
蠖の縮むは伸びんがため。いまようやく軍もととのいましたゆえ、六度征旗をすすめて中....
「螽蟖の記」より 著者:室生犀星
きれないくらい沢山に住んでいる。瓜蠅、つゆ虫、ばった、足長蜘蛛、蚋、蚊とんぼ、尺
蠖、金亀子、羽蟻、蟷螂、それ等の虫がそれぞれ枝と葉の宮殿のなかに休んでいる。つゆ....