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「蠱物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蠱物の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死者の書」より 著者:折口信夫
私にした当麻真人の家人たちの山尋ねが、わるい結果を呼んだのだ。当麻語部とか謂った蠱物使いのような婆が、出しゃばっての差配が、こんな事を惹き起したのだ。 その節、....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
店の刑部屋敷の露地口で、京助という手代から、一個の品物を奪い取って以来、碩寿翁は蠱物にでも憑かれたかのように、心が絶えず動揺し、心が恐怖に襲われた。 時にはこ....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
ともせず、首を伸ばして聞き澄ました。 七 (幽暗なる世界なるかな蠱物めきしたたずまいなるかな ここにある物は「現在」の頽廃、ここにある物は過去へ....