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血が通う
「血が通う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
血が通うの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に白い光のある眼にぶつかった時に、蒼白かった竜之助の顔にパッと一抹《いちまつ》の
血が通うと見えましたが、それも束《つか》の間《ま》で、もとの通り蒼白い色に戻ると....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
通して、色を染めた木の葉は淡く、松の影が颯と濃い。 打紐にまた脈を打って、紫の
血が通うばかり、時に、腕の色ながら、しろじろと鱗が光って、その友染に搦んだなりに....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
る。 「どれ、この爽涼の気持ちで線を引こう」 私は筆へ丹念に墨をふくます。線に
血が通うのはそういう時である。 色や線にふとしたことから大へんな失敗を起こすこ....