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血反吐
「血反吐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
血反吐の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
爪立《つまだ》ってブル/\っと反身《そりみ》に成る途端にがら/\/\/\と口から
血反吐《ちへど》を吐きながらドンと前へ倒れた時は、新吉も鉄砲の音に驚き呆気《あっ....
「黴」より 著者:徳田秋声
、ついここから二タ筋目の通りのある店家の内儀さんが、多分その亭主の手に殺されて、
血反吐を吐きながら、お銀の家の門の前にのめって死んでいたという出来事があってから....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
むと直《じき》に死ぬのも有ろうし、程経て利くのも有ろうが、かかる場合に飲んで直に
血反吐《ちへど》を出すような毒を飼おうようは無いから、仕込んだなら緩毒、少くとも....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
」
対馬守は、微笑して、
「其方《そち》らも早駕籠に乗ってみい。主水正は、まだ
血反吐《ちへど》を吐かぬだけよいぞ……主水ッ! しっかりせい。予じゃ、対馬じゃ」....
「都会の幽気」より 著者:豊島与志雄
で起ったろうさまざまなことが、次から次へと現われてきた。貧しい肺病やみの学生が、
血反吐《ちへど》をはいてのたうち廻っていた。酒に酔った不良性の男が、美しい女中を....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と※くところを、ふたたび棒を拾って、滅多撲りになぐりつけた。 喜兵衛は、勿論、
血反吐をはいて、絶息してしまった。 諸書みな、武蔵十三歳の時と伝えている。 ....