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血紅色
「血紅色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
血紅色の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白菊」より 著者:夢野久作
。 と絶叫しながら……。 彼は今一度ブルブルと身震いをした。鮮やかな空色と、
血紅色と、黒色の稜角を、花型に織り出した露西亜絨氈の一角に、泥足のままスックリと....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
を着、薙刀を小脇に掻い込んでいるその風采には不思議はないが、鎧の上に羽織っている
血紅色の経帷子が日光を受けて燦然と輝き四辺にあたかも虹のような陸離たる光彩を描き....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
つゝじ、雪柳、紅白の椿、皆真盛り。一重山吹も咲き出した。セイゲン、ヤシオなど云う
血紅色、紅褐色の春モミジはもとより、槭、楓、楢、欅、ソロなどの新芽は、とり/″\....
「夢」より 著者:寺田寅彦
はみんな水銀であった。 私は非常に淋ししような心持になって来た。そして再び汀の
血紅色の草に眼を移すと、その葉が風もないのに動いている。次第に強く揺れ動いては延....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
うよ」 「ではエスパニョール……明るい唐辛子色なぞ面白いじゃございませんか」 「
血紅色《サンギャン》なんかどうかしら」 「お嬢さまのような丸味では、ああいう野獣....