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血肥
「血肥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
血肥の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
…」
「それだけか?」
「はい。それだけであります。」
「よし。」
旅団参謀は
血肥《ちぶと》りの顔に、多少の失望を浮べたまま、通訳に質問の意を伝えた。通訳は退....
「星座」より 著者:有島武郎
落ちて死んでしまったんだ。なんぼう気の毒なことではないか」
醜《みにく》いほど
血肥《ちぶと》りな、肉感的な、そしてヒステリカルに涙|脆《もろ》い渡井《わたらい....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
の間を脊にして、畳二枚をうずめるようなひぐまの皮の敷物の上にどっかと坐っていた。
血肥りにふとった真赤なまる顔の、禿げあがった額からこめかみにかけて太い癇癪筋が芋....
「遠野へ」より 著者:水野葉舟
っている人達がしだいに集まって来た。前の車に乗っていた娘は二人だった。色の赭黒い
血肥りのした丈の短い……一人の方は頬に火傷《やけど》の痕《あと》があった。その娘....