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血餅
「血餅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
血餅の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
け》があるので血が真黒に固まり付いている上に、二人の枕元の畳と蒲団の敷合わせが、
血餅《けっぺい》でつながり合って、小さな堤防のように盛上っていた。いずれも極めて....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
四方ばかりの痕跡が一個所残っている。その灰の痕跡は最初、堆かったものであろうが、
血餅が分解して土間に吸い込まれるし、盛上った灰が又、湿気のためにピシャンコになっ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
室から白い大きなシーツを取り出してきた。私は自分の頤《あご》から垂れ下がっている
血餅《けっぺい》をむしり取って、それで大きな日の丸を染めつけた。竹竿にこの一坪余....