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衆
「衆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
定した。もちろんこの矛盾を切り抜ける安価な妥協的思想もないことはない。実際彼は公
衆に向ってこの煮え切らない調和説の背後に、彼の芸術に対する曖昧《あいまい》な態度....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
を合せて、随喜するほどの老爺《おやじ》じゃ。轍《わだち》の下に往生を遂げたら、聖
衆《しょうじゅ》の来迎《らいごう》を受けたにも増して、難有《ありがた》く心得たに....
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
夢に見奉るえす・きりすと様は、紫の大振袖《おおふりそで》を召させ給うた、美しい若
衆《わかしゅ》の御姿《おんすがた》でござる。まったさんた・まりや姫は、金糸銀糸の....
「河童」より 著者:芥川竜之介
す。この聖徒はだれよりも苦行をしました。それは元来貴族だったために好奇心の多い公
衆に苦しみを見せることをきらったからです。この聖徒は事実上信ぜられない基督《キリ....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
《ま》に官軍《みいくさ》敗績《やぶ》れぬ。水に赴《おもむ》きて溺死《しぬ》る者|
衆《おお》し。艫舳《へとも》、廻旋《めぐら》することを得ず。」(日本書紀《にほん....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
充ち満ちた神父はそちらこちらを歩きながら、口早に基督《キリスト》の生涯を話した。
衆徳《しゅうとく》備り給う処女《おとめ》マリヤに御受胎《ごじゅたい》を告げに来た....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
った時、敵の屍体を見ると、中に金竜《きんりゅう》の衣《い》を着ているものがある。
衆は皆これを智高だと云ったが、狄青は独り聞かなかった。『安《いずく》んぞその詐《....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
。
二十三
部落の戦いは翌朝《よくちょう》まで続いた。が、寡《か》はついに
衆の敵ではなかった。素戔嗚《すさのお》は味方の若者たちと共に、とうとう敵の手に生....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
伝えられる牧牛の少女と話している。
政治的天才
古来政治的天才とは民
衆の意志を彼自身の意志とするもののように思われていた。が、これは正反対であろう。....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
ぽうさいしょう》、光明無量《こうみょうむりょう》、三学無碍《さんがくむげ》、億億
衆生引導《おくおくしゅじょういんどう》の能化《のうげ》、南無大慈大悲《なむだいじ....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
守は、今更のように、苦い顔をした。
――第一に、林右衛門の立ち退いた趣を、一門
衆へ通達しないのは、宇左衛門の罪である。第二に、まだ逆上の気味のある修理を、登城....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
いた。
店の中には客が二人、細長い卓《たく》に向っていた。客の一人は河岸の若い
衆、もう一人はどこかの職工らしかった。我々は二人ずつ向い合いに、同じ卓に割りこま....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
をするのではあるが。 これらの講義は、著者も滞英中、聴きに行ったことがある。聴
衆は多くは半白の老人で、立派な紳士が来る。学者もあり、実業家もある。夫婦連れのも....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ていた。そして、そこの百姓息子は、この近在のどこへ行ってもスリーピー・ホローの若
衆と呼ばれていた。眠気をさそう夢のような力がこのあたりをおおっており、大気の中に....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
だ一つの使命としている廉で、威張ったり、人から尊敬されたり、女から愛されたり、群
衆から喝采を浴びせられたりする。彼等は人殺しの道具を引き摺って街を歩く。黒い服を....