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行き先
「行き先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行き先の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
雇って用意万端の整うのを待ちうけながら、さっさと乗りうつりました。しかも、命じた
行き先が不思議です。 「ことによると、墨田の奥まで行くかも知れませぬからな、その....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
るくなってけえりましたよ」 「どっちへ行ったかわからねえか」 「さあね。どことも
行き先ゃいわねえようでしたが、ここをまっすぐ北のほうへめえりましたよ」 だいた....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
うでしたが、やがて突如! 「ちくしょうめッ。すっかり頭を痛めさせゃがって、やっと
行き先だきゃ眼がついたぞッ。伝六ッ、駕籠はどうしたッ」 「表に待たしてごぜえます....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ってしまって、まんまと破獄させてやったというんですよ」 「じゃ、どこへ飛んだか、
行き先もたいてい見当がついたんだろ」 「だから、あっしゃ、くやしいっていうんです....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
住持熊仲和尚は早くも風をくらって逐電したとはっきりいっているのに、お供を急がせた
行き先は紛れもなくその源空寺でしたから、逃げ伸びたあとへなぞ行って何にするのだろ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らつじ駕籠を雇ってまいりましたので、右門も苦笑しながらうちのりました。もちろん、
行き先はわき道もせずに八丁堀へ――。 2 ついたときにとっぷりと日が....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ぬきのご番所駕籠には伝六をうち乗せながら、番町の小田切邸へ――ほがらかな声でそう
行き先を命じたものでしたから、伝六はとうとう奇声をあげて、うしろの駕籠から呼びか....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
すが、なんでもあの駿河屋に勘当した宗助とかいうせがれがあってね、もう十年このかた
行き先がわからねえのに、ご家人の野郎めがどこで知り合いになったか、その宗助に千両....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
うしろ髪引かれて姿を見せぬものでもあるまいと思うたからでござります。何をいうにも
行き先はわからず、居どころ隠れどころもわからぬ人を呼び返そうというのでござります....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
なたは早朝与えた散薬のために決して症状が起こるまいと確信しておられたのか、家人に
行き先も告げないでどこかへ行っておられました。そこで令嬢は慌てて他の医師を迎えよ....
「山の神殺人」より 著者:坂口安吾
は邪教をだますのが流行だね。お加久はだませても、オレの目はだませないぞ。不二男の
行き先ぐらいは、考えるヒマもいらないさ。一しょに来なさい。つかまえてあげる」 ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
た。 「これをね、急いで持って行っておくれ。ここにね」と云うと書面を出した。 「
行き先の番地が書いてあるよ。で、すぐさま行っておくれ。途中で誰が何と云おうと、よ....
「暗夜の格闘」より 著者:小酒井不木
さん、どうしよう。八百屋のお上さんに聞くと、竹内は今朝急に引越しをすると言って、
行き先も言わずに、荷物を持って出ていったそうです」 「おじさん、まあ心配しなくて....
「塵埃は語る」より 著者:小酒井不木
うに、その話に聞き入りました。 「そこで家内じゅう大騒ぎになり、妻はあわてて私の
行き先を電話で捜したのですが、あいにく私は用事があって他家を訪問しておりましたの....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ヤに行き、それからベナレスの仏跡を参拝しベナレスで井上先生と別れて、私はデリーに
行き先生はボンベイの方へ行くことになったです。その夜汽車に乗り翌日昼過ぎにバンキ....