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行き帰
「行き帰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行き帰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
、それからわざと落ちついた低い声で、こんな観察を述べられた。「この頃の女は学校の
行き帰りや、合奏会や、慈善会や、園遊会で、ちょいと買って頂戴な、あらおいや? な....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
、またこっちの方へ出なければならないようになりそうです」 「なぜ」 「妹が学校へ
行き帰りに、戸山《とやま》の原を通るのがいやだと言いだしましてね。それにぼくが夜....
「東京だより」より 著者:太宰治
東京は、いま、働く少女で一ぱいです。朝夕、工場の
行き帰り、少女たちは二列縦隊に並んで産業戦士の歌を合唱しながら東京の街を行進しま....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
ている?」 「はい、といっても、確かにそうだとはいえないんでございますけれども、
行き帰りには何となくつけられているようなんですの」 「どんな人間に?」 「それが....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
純率直にあらわしていた。老人や子供には非常に細かく気を遣った。天気が悪いと弟子の
行き帰りに、 「おお。シロ(辛労)しかろうなあ」 と眼をしばたたいた。その云い....
「障子の落書」より 著者:寺田寅彦
途方にくれながらも一生懸命に立働いているのを見ると、非常に可哀相になって、役所の
行き帰りには立ち寄って何かと世話もし慰めてもやる。妻と下女とをかわるがわる手伝い....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
りながら、ゴットフリートが数年来立ち寄ってたことを話した。ゴットフリートは行商の
行き帰りには、いつもここに足を止めた。最後にやって来た時には――(昨年の七月だっ....
「キンショキショキ」より 著者:豊島与志雄
れからというものは、村の人達はそれをわざわざ汲《く》みにいったり、野良《のら》の
行き帰りに廻り道をして飲みにいったりしました。泉のおいしい水は、いつもふつふつと....
「釣り師の心境」より 著者:坂口安吾
面をジッと睨むと、魚がいるかいないかチャンと分る名人なのだそうである。野良仕事の
行き帰りに、川や湾をジッと睨んで、チャンと頭にとめておいて、釣りに行こうという人....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
子さんを愛しているんです。追いかけまわすのは、そのせいなんだ……野菜を売りに出る
行き帰りに、サト子さんの離屋に寄って、話しこんでいたことをごぞんじなかったのなら....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
なわけであって、ほとんど二六時中、仕事のことに没頭していることであり、また朝夕の
行き帰りの道もなかなか遠くもある処から随分とそれは骨が折れました。そうして小一年....
「泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
があった。表障子に一杯十銭と書いてあるのが、眼に映った。私は、いままで親爺の家へ
行き帰りに、一杯十銭の文字を何度怨めしく眺めたことであろう。私は、懐ろにある二円....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
って押し並んでいる。 いつか、なにげなくその中を覗《のぞ》いたのが癖になって、
行き帰りのたびに、かならずいちどはこの飾窓《ショウ・ウインドウ》の前で足をとめる....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
る夜風の一つ一つに、僕は、遠い幼年時の窓で、野原で、海のほとりで、あるいは学校の
行き帰りにふと耳にした、あの微風の声のドレミファを嗅ぎ分けた。 *92....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
に、初世は佐太郎の眼の前から姿を消した。それ以来幾月というもの、自転車での学校の
行き帰りの路でも、ついぞその姿を見かけることがなく、初世はやがて佐太郎の念頭から....