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行き戻り
「行き戻り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行き戻りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
した。「ふん――」と、いささか満足した眼をあげた。そのとき彼は、五六間先の往還を
行き戻りしている提灯に気がついた。
「そなた、甚助《じんすけ》じゃないのか」
「....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
ら一方にきめておけば、どちらかの人物の半分だけは救われたろうに、藩論が変るごとに
行き戻りに引っかかってバタバタと死んで行ったのだからたまらない。とうとう黒田藩の....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
どんにいった。外の女は、二人の姿を、じっと、眺めたり、忙がしそうに、広い廊下を、
行き戻りしていた。二人は、編笠をかぶったまま、廊下へ出た。
二階、三階
こちゃ....
「妻」より 著者:神西清
おいとまするとしましょう、天人のおそばを」とイ※ーヌィチは、私が客間を一度二度と
行き戻りして、やがて暖炉のそばに腰を下ろしたとき、そうぼそついた。 「いけません....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
な腕のうずきをおぼえた。 「誰じゃ?」 左京之介は不意に立って、廊下を二、三度
行き戻りする小侍を呼び止めた。 「は、最前の方でござります」 「最前の?」と、解....