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行き行く
「行き行く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行き行くの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
で、一路目ざしたところは、いわずと知れた浅草馬道の二つめ小路です。 3
行き行くほどに空は曇って、まもなくぽつりぽつりとわびしい秋の雨でありました。見れ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
向かいました。――秋たちこめた江戸は、松に栄えた濠《ほり》ばたあたり、柳並み木の
行き行く道に、わびしげなわくら葉を散らして、豆名月の月の出にはもう半刻《はんとき....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
す忙しさを加え、それだけにまためいめいのふところぐあいも負けないで火の車とみえ、
行き行く人の顔は、いずれも青息吐息でありました。 だが、そういう忙しげな周囲の....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
で、二頭の空馬をうしろに随えながら、ゆらりゆらりと大股に歩き出しました。 ――
行き行く道の先もいち面の深い霧です。 ――その霧の中でシャンシャンと鈴が鳴る。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の、若き女人のために、無限の同情を寄せているゆえんでありましょう。 こうして、
行き行く間に、一つの穏かならぬ事体を、弁信が感得しました。 行手の、ほとんど十....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
ん、わが国のことをいう引合いに出されたるも少からず。その句、 行き/\てこゝに
行き行く夏野かな 朝霧や杭《くひせ》打つ音丁々たり 帛を裂く琵琶《びは》の流れや....