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行き逢
「行き逢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行き逢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
た梅もどきの枝に尾を動かしている鶲は、私の近寄るのも知らぬげに寒さに顫えている。
行き逢う駄馬が鬣を振わして雨の滴を顔のあたりへ飛ばせて来ることもある。蕭条たる気....
「海の使者」より 著者:泉鏡花
よ」 獲物を、と立って橋の詰へ寄って行く、とふわふわと着いて来て、板と蘆の根の
行き逢った隅へ、足近く、ついと来たが、蟹の穴か、蘆の根か、ぶくぶく白泡が立ったの....
「外科室」より 著者:泉鏡花
おりからしとやかに戸を排して、静かにここに入り来たれるは、先刻《さき》に廊下にて
行き逢いたりし三人の腰元の中に、ひときわ目立ちし婦人《おんな》なり。 そと貴船....
「一老人」より 著者:犬田卯
三日酒はやらねえ様子だっけな。昨日もなんだか訳の分らねえことしゃべくりながら人に
行き逢っても挨拶もしねえで、そこら歩いていたっけから。」 「どうもおかしい。」「....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
を呼び出そうと思った。 そう思いながら、その方へ歩いていくと、ばったり魚戸氏に
行き逢ってしまったではないか。 「いよう、魚戸。今夜は奢るから、一緒につきあえ」....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
をすれば、アンはそれを途中から引取って、 「おばさま。これ、この通り、夫にうまく
行き逢いましたのよ。警官に行手を拒まれた時は、どうなるかと思いました。幸いにその....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
た。 その日、図らずも彼は、もう死んだものとばかり思っていたミチミに、バッタリ
行き逢ったのである。 6 所は焼け落ちた吾妻橋の上だった。 まるで....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
この節では前とは大分違って来た。 そこで特使と特使が、中国大陸の○○でぱったり
行き逢ったわけだが、初めのうちはどっちもそれと気がつかない。それというのがチャー....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
て途もなく深夜の街を散歩する。そんなときは、今夜こそは、「深夜の市長」にパッタリ
行き逢いそうな気がするのだが、不幸にして、その後一度も彼にも彼の一党にも巡り逢っ....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
ッチを持った男と、行方不明になった二人の男とが、あの晩旋盤工場の裏の鉄屑の捨場で
行き逢った、と言う風に僕は推理を進めた。ところで、いいかい君。山田源之助は、中気....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
ですよ」 紳士は煙草に火をつけて、満足そうに微笑みながら、 「一台も自動車には
行き逢わなかったね。……もうあのクーペ、いま頃は関所止めになって、箱根口でうろう....
「明暗」より 著者:岡本かの子
眼はその病症が緑内障であるせいか眼鏡の下に一寸見には生き生きと開いた眼に見えた。
行き逢う人達の何人が、三木雄を盲青年と見たであろうか、 「あなたね。行き合う人が....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
上に坐って、肌寒い一夜を眠らずに明かしました。 散歩に出た途中で、偶然に知人に
行き逢って、その宿屋へでも連れ込まれて、夜の更けるまで話してでもいるのかと、最初....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
はどうじゃ。死物狂いの逆寄せなどをたくむような気ぶりはなかったかな。いや、奥方に
行き逢うたばかりでは、それも判るまい。塩冶が日頃の気性から察すると、しょせんは見....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
よ暗くなる。下のかたより芒をかきわけて田原弥三郎は火縄銃を持ちて出で、おいよ等に
行き逢いて透し見る。おいよは顔を隠すようにして、摺れちがいながら花道のかたへ行く....