行く年[語句情報] »
行く年
「行く年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行く年の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
》に湛《たた》えたる笑の波に酔うて、われ知らず幸福の同化を享《う》くる園遊会――
行く年をしばらくは春に戻して、のどかなる日影に、窮陰《きゅういん》の面《ま》のあ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
にしおれて下葉の枯れたのを見て、 蔭《かげ》ひろみ頼みし松や枯れにけん下葉散り
行く年の暮《くれ》かな 宮がこうお歌いになった時、それが傑作でもないが、迫っ....
「イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
マルタにすまない。」 と、シモンは、 「イワンは馬鹿です。それにマルタはお嫁に
行く年はとっくに過ぎていて、おまけにつんぼです。あれ等に財産を持たしたってそれが....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
こう云った。 「ナニが無邪気だ。ウチの孫娘は中学二年生だ。もう三年もたてばヨメに
行く年ごろだというのにハダカの姿を見せ物にされてたまるか」 そのとき七ツの子供....
「犬のいたずら」より 著者:夢野久作
五になっている。男の児は最早兵隊に行って帰って来ているし、女の児ならばお嫁さんに
行く年頃だから、その時に良い事をした児には良い事をしてやり、悪い事をした子には何....