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行け行け
「行け行け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行け行けの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二百十日」より 著者:夏目漱石
へへへへ御緩《ごゆ》っくり」 「おい、行ってしまった」 「行くのは当り前さ。君が
行け行けと催促《さいそく》するからさ」 「ハハハありゃ御者《ぎょしゃ》でも亭主で....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
は今|叶《かな》った。 新規の話しを聞きたいという。 お前の願いは今叶った。
行け行け、街に行け。 たった独《ひと》りで街に行け。 この広い街中で一番長く....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
て新開地になった。新しい東京は今や新しい血と肉の力で復興さるべく飢えているのだ。
行け行け……といったような気持ちで押し寄せた人々の大多数は、自動車や何かに乗らな....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
お寺へ行こう」 「あッ。向うで太鼓をば敲きよる。あすこが良かろう」 「よし来た。
行け行け。アーリャアーリャアーリャ。馬じゃ馬じゃ馬じゃ馬じゃい」 「エート。モシ....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
んだ。飛び上がった弁天松代は、桔梗様を軽々と抱き上げたが、「表門から行こう、さあ
行け行け!」桔梗様を手輿へ舁《か》きのせた。 「それ!」と叫ぶと怪盗六人、片手の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
急いでくれ、異人館、知っているだろう、赤髯の巣だ、毛唐が肉を食っているところだ、
行け行け、異人館へ乗りこめ――酒料《さかて》はいくらでも取らせてやる」 やがて....
「栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
母はんが偉う案じとる。 わしも、こんなやさかい、来んとよかろう云うたんやけど、
行け行け云うたので出て来たんや。 さほどでもあらへんやないか、 やせ目も見え....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
の云い付けでその包物を、どこかへお届けしようというのか。ではサッサと行くがよい。
行け行け行け、かまわない。……ハッハッハッ、勘右衛門殿、はしたないではござりませ....
「兵士と女優」より 著者:渡辺温
い。それが、どうかしたのかい?」 「ううん、ただその活動はね、お客へ向って戦争へ
行け行けって、やたらに進軍ラッパを吹いたり太鼓鳴らしたりしているの。そしてね、戦....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
! ドサクサまぎれに紋也の野郎を、みんなでめちゃめちゃに叩き殺してしまえ! さあ
行け行け早く行け! ……いけない、いけない、ちょっと待ってくれ! 紋也の野郎をね....
「平泉紀行」より 著者:村山俊太郎
ろで、山は高いし……ひとりとぼとぼ……と、かの感傷的な人間も声を張り上げている。
行け行け男児 日本男児 校長先生が唄った。否唄ったというよりも大声で読んだので....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
若松屋惣七は、うるさくなったらしく、気ぜわしく手を振った。
「あああっちへ行け。
行け行けと申したら、早く行け」
お高は、若松屋惣七をよく知っているので、は、は....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ゃからどんなことをするか。貴様達もこの辺でウロウロしていない方が身の為だぞ。早く
行け行け!(言い放ったまま奥へ駆け込む) 長五 ペツ、何を言ってやがる!(飲む)....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
偉いようなお人だわ。そして恐いお人よ。……その人はね、いつも私に囁いているの。「
行け行け! ただ行け、行け! お前はどうしても行かねばならぬ!」こう私に囁いてい....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
しあげてくれ、官兵衛は宗円の子でございますとな」 「はい、かしこまりました」 「
行け行け。ここは見た通りだ。鉄壁である」 「はいっ。では」 去りかけるのを、ま....