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行住坐臥
「行住坐臥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行住坐臥の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
れは何でも君のように、隅から隅まで自分の心もちを点検してかかると云う事になると、
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》さえ容易には出来はしない。だからどうせ世の中は理想通....
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
。私から云えば全くありがたくない話だが事実だからやむをえないのである。私の講演を
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》共に覚えていらっしゃいと言っても、心理作用に反した注....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
の面目を暗室内に発揮する必要があるかも知れないが、我等|猫属《ねこぞく》に至ると
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》、行屎送尿《こうしそうにょう》ことごとく真正の日記で....
「野分」より 著者:夏目漱石
悪いと気にかかる。何をしていても、それがコダワって来る。ところが非常に健康な人は
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》ともにわが身体の存在を忘れている。一点の局部だにわが....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
案内ともいうべき奉行職を勤めることは、かれ忠相、人間として修行することであった。
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》、すべてこれ道場である。そう自らを練ってきているうち....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ございますが、また一方から申しますと、宗舟画伯きわめてお人が悪い、さだめて我々が
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》のだらしのないところを、いちいち実写にとどめて、後世....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
思うけれども
逢えない人が
この世に
幾人もある!
こう言って、茂太郎は、
行住坐臥の間に、常にその小脇にかいこんでいる般若《はんにゃ》の面を、ちょっとゆす....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
的に強靭にした。彼はあわただしい法戦の間に、昼夜唱題し得る閑暇を得たことを喜び、
行住坐臥に法華経をよみ行ずること、人生の至悦であると帰依者天津ノ城主工藤吉隆に書....
「法然行伝」より 著者:中里介山
釈義を辿《たど》って遂に、 一心専念弥陀名号《いっしんせんねんみだみょうごう》
行住坐臥不問時節《ぎょうじゅざがふもんじせつ》 久近念念不捨者《くごんねんねんふ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と答えると、 「いや、それよ」 と、外記は膝を叩いて、 「政宗公のお心がけは、
行住坐臥、やはりそこにござる。かくもあろうお人とは思っていたが、ウウムさすがは」....