行使[語句情報] »
行使
「行使〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行使の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ません。が、私は、賢明なる閣下が、必ず私たち夫妻のために、閣下の権能を最も適当に
行使せられる事を確信して居ります。どうか昭代《しょうだい》をして、不祥の名を負わ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
頂に吹き上げられたのも、駆逐艦D十五号が一団の火焔と化したのも、共に彼の怪物団の
行使した驚異のエネルギー投射によるものであった。 それからもう一つ、水戸記者が....
「海底都市」より 著者:海野十三
来ていうから。そういうことは、この国では全く通用しないんだから」 「そんなに武力
行使ということを嫌っているのかい。それならそれでいいとして、では平和的に外交手段....
「金属人間」より 著者:海野十三
年学徒が、みごとに手玉にとっているのであるから、なんといってよいか、じつに原子力
行使《げんしりょくこうし》につぐ劃期的な文明開拓だといわなければならない。もっと....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
然り、われ等の教には、かかる擬人説の闖入すべき隙間は何所にもない。神の法則の
行使の上から神を考うれば、神は完全であり、純潔であり、愛であり、神聖でありそこに....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
と国造とは、ほとんど同じ意義に使われていることも多いくらいである。村の神の威力を
行使することのできる者が、君主として、村人に臨んだのである。村の君主の血縁の女、....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
私は生れてからこのかた、まだ一度も国民として選挙権を
行使したことがない。 私はそれを自慢するのではない。むしろ一つの怠慢だと思つて....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
三 ファッシストの何よりも非なるは、一部少数のものが〈暴〉力を
行使して、国民多数の意志を蹂躙するに在る。国家に対する忠愛の熱情と国政に対する識....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
勢力が、院の御所の事務長官である院|別当などを頭に立てて、源氏平家の武力を京都で
行使させるという風になっていたときなので、摂関大臣の家といってもなかなか家柄だけ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
永久にこれを放棄する」これがためには陸海空軍一切の戦力は保有しない、国の交戦権は
行使しないと決定をしたのであります。この決定によって、日本は再軍備はできない、他....
「児童の解放擁護」より 著者:小川未明
しく使用するに於ては、ために一木一草を損うことなくすむであろう。 かゝる正義の
行使は、今日の社会として、当然持たなければならぬ権利である。なぜならば、児童等は....
「近頃感じたこと」より 著者:小川未明
、電気等の料金に至る迄、極めて規則的に強要しつつあるのは、解釈によっては、暴力の
行使という他はありません。 さらに、インフレーションにより、当然招来する物価の....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
われる人もありましょう。だが、やっぱり心の奥にはかすかな圧迫があって、その五十銭
行使を実力でなく、投機使する気持ちを湧かすのであります。もしそう意識しないとして....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
民の名によって旧平民等から差別せられ、社会上における国民としての権利の多くはその
行使の自由を奪われているのである。何という不合理な事であろう。今この牛捨場馬捨場....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
にわたるを通常とし、武力価値の如何により戦争の状態に種々の変化を生ず。即ち、武力
行使に於ても、会戦を主とするか小戦を主とするか、あるいは機動を主とするか等各種の....