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行儀作法
「行儀作法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行儀作法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
来るものでお筆などは至って親孝行にして為人《ひとゝなり》も善し屋敷育ちでは有り、
行儀作法も心得て居《お》るから誰に会っても誉《ほ》められる様な誠に柔和な娘で有り....
「闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
》の手もない寺へ引取り、十一の歳《とし》から私が丹精をして、読書《よみかき》から
行儀作法に至るまで一通りは仕込んでやったが、何をいうにも借財だらけの寺へ住職をし....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
云様のねえ親不孝なア奴だ、これ屋敷奉公に出すは何のためだよ、斯ういう田舎にいては
行儀作法も覚えられねえ、なれども鴻の巣では家柄の岡本の娘だアから屋敷奉公に上げ、....
「縮図」より 著者:徳田秋声
冷たく睨み、 「芸者は腹一杯食べるものじゃありませんよ。」 と、それがこの道の
行儀作法ででもあるように、戒めるのだった。貧しいながらに、田舎育ちの父母によって....
「惜別」より 著者:太宰治
ゆる屈辱、束縛の苦痛から救われる筈なのだ。それをあの儒者先生たちは、それを末端の
行儀作法の如く教えて、かえって君は臣を侮辱し、父は子を束縛する偽善の手段に堕落さ....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
った。正式の会見だから、いずれも第一公式の供廻りをひきつれて出かける。 道三は
行儀作法を知らないという尾張のバカ小僧をからかってやるために、特に行儀がいかめし....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
の美形ですよ」 「なるほど、それは大物だ」 「大物中の大物です。料理の腕はある、
行儀作法、茶の湯に至るまで確かなものです。それで美形ときてますよ。拝顔の栄に浴す....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
。そうや怒っているがいい。……だがこいつは勇士の態度だ。利口者には別の道がある。
行儀作法を覚えることよ。お辞儀を上手にすることよ。お太鼓をうまく叩くことよ。お手....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
無邪気な微笑が漂よっている。身長も高く肉附もよく、高尚な健康美に充たされている。
行儀作法を備えているとともに、武術の心得もあるらしく、その「動き」にも無駄がない....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
裕福だかしれない。そこの養女になったのであった。お附の女中が二人もあり、遊芸から
行儀作法、みんな別々の師匠が来て、恐れ謹んで教授した。衣類といえば縮緬お召。髪飾....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
あり――だからどこか物々しく、厭味の所はあったけれど、起居動作はおちついている、
行儀作法も法に叶っている、貴人の前へ出したところで、見劣りがしないところから、自....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
召抱えられることになった。誰よりよろこんだのは、十兵衛であった。カメはサムライの
行儀作法が窮屈だから、甚しく喜ばなかった。しかし、彼が我慢したのは、メシがタラフ....
「猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
らしい美人があった。 兄が東京へ伴って教育したのであるから、学問のことは勿論、
行儀作法から女の芸事にかけては、何一つ欠くるところがないまでに育て、そして躾けた....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
対一といえる程度。肉がなくて魚がない。それでいて工夫が稚拙、料理の美を知らない。
行儀作法に欠けるボーイ、辛うじて料理はオリーブ油に助けられている始末である。 ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
冠の飾の下にかがやいている。襞のある
お召物を召した所が、お気持が好さそうだ。
行儀作法はなんと申して好いか。王者のお身で
あって見れば、申すまでもありますまい....