行器[語句情報] »
行器
「行器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行器の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
するでしょう。なおわがままを云い募《つの》ればこれが電車にも変化し自動車または飛
行器にも化けなければならなくなるのは自然の数であります。これに反して電車や電話の....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
ー市へ無事|帰還いたしました。これは、目下イギリスに在る金博士の発明になる深海歩
行器によって、ドーバー海峡四十キロの海底を突破し、無事帰還したものでありまして、....
「工場労働者の生活について」より 著者:宮本百合子
(単独の五工従業員組合――五工分区)三百名ほどまとまり、十銭の会費完納。一部でヒ
行器のエンジン。 ───────────────────────────────....
「日輪」より 著者:横光利一
姫、卑弥呼という。」 膳夫は彼の傍から隣室の方へ下がっていった。やがて、数種の
行器が若者の前に運ばれた。その中には、野老と蘿蔔と朱実と粟とがはいっていた。※の....
「千世子」より 著者:宮本百合子
持ですネエ、ほんとうに、背中からコー羽根が生えて来そうな気持じゃありませんか、飛
行器にのったらいいでしょうネエどんなにか」 「いい気持ですけど斯うやって見上げて....
「日記」より 著者:宮本百合子
って来て、レオナルド・ダ・ヴィンチがあの山の上にのって、ついに成功しない自分の飛
行器について無量の感慨に打たれたのも、ほんとうにそうだろうと思われる。手の届きそ....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
忠実なる人々だ。日本東京を出発してから十六日目、いよいよ月に近いた時に、不意に飛
行器に狂いが生じて遂々こんな珍事が出来したのだ。 将碁倒しになって気絶していた....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
提案を有っておるのである、そは別事にあらず、空間のエーテルを利用して、一の新案飛
行器を造出し、以て他の新世界に進むのである、しかしながらかくのごとき試験は、往古....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
万円ほどに達するといわれます。ここでは今も「ほかい」のような昔風の品も作ります。
行器のことで、物を入れて運ぶ器であります。形が立派で堂々とした趣きがあります。し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
った素襖、烏帽子の奉行の駒を先にして、貝桶、塗長持、御厨子、黒棚、唐櫃、屏風箱、
行器など、見物の男女は何度も羨望の溜息をもらしていた。 この宵、ともされた松明....