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行当りばったり
「行当りばったり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行当りばったりの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かどわかすために屋敷へおいでになったのでございますか、わからなくなりました」 「
行当りばったり……めくらさがしに手にさわったところに縁があるのだから、おたがいに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
先生の世話が焼ききれず、お角親方には頭が上らない旅をして暮すよりも、こんな連中と
行当りばったりの旅をして歩いた方が気楽じゃねえかしら―― おいらだって、お君と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の父親に逢ったのですか」
「何のためにとおっしゃられると、ちと変なんでげしてな、
行当りばったりに、袖摺《そです》り御縁というやつで、つい、関ヶ原の夕方お見かけ申....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っけも持ち合わせてはいない。ただ盲目的に着のみ着のままで飛び出して来たのだから、
行当りばったり、行詰るにきまっている。行詰った時、最初の要求は、彼等にとっては死....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うな面《かお》をして、岩倉三位の門前を、振返り、振返りながら退却に及ぶと、それと
行当りばったりに、一つの団隊と衝突しました。衝突というわけではないが、危なく摺違....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
支流だかの見境もなく、ただやたらに奥へ奥へと歩き、そして、日が暮れそうになると、
行当りばったりに、寺があれば寺、それがなければ農家に頼んで泊めてもらい、翌朝弁当....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
くした宮庭に置くことを空想し、熱帯地方の風景の中に置くことを空想し、しまいには、
行当りばったりの旅館に置くのが却って彼女に相応《ふさわ》しいと空想して、独りでホ....