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行所
「行所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
その留守の間に、ふとした事から秘密が破れて、彼の仲間の一人が召捕られた。長崎の奉
行所からは早飛脚《はやびきゃく》に絵姿を持たして、彼の召捕り方を大坂の奉
行所へ依....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
の古い質を受けださせて、まだ二百円は残っていた。それにもう五十円足せば、市外に発
行所を置くとすれば、月刊雑誌の保証金には間に合うのだ。 「が、もう雑誌なぞはどう....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は説明していたが、その過去に就いては多く語らなかった。 老人の友達のうちに町奉
行所の捕方すなわち岡っ引の一人があったので、それからいろいろの捕物の話を聞かされ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
力をそそいでいる時節であるから、市中の取締りも決しておろそかにはしなかった。町奉
行所ではこの頃しきりに流行るという辻斬りに対して、厳重に探索の網を張ることになっ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
えた。その方が、たくさん儲かるからであった。彼は、汽車の中の一室を、その新聞の発
行所にあてた。彼の新聞は、よく売れた。それで、彼の思うような薬品が買えた。彼は汽....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
まいか。月に四、五冊ずつで二カ月目には返せる。 今見たい本は、『帝国文学』の発
行所から出るもので物集博士の日本文明史略、長岡博士のラジュウムと電気物質観、鳥居....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
込んだのは、日本橋馬喰町から芝宇田川町まで十軒あまりで、どの家の主人もたびたび奉
行所へよび出されて迷惑した。そのなかですぐに訴え出たものは唯一軒で、これは無事に....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
京駅前の花月である。それから又斎藤さんと割り合にすいた省線電車に乗り、アララギ発
行所へ出かけることにした。僕はその電車の中にどこか支那の少女に近い、如何にも華奢....
「虎」より 著者:岡本綺堂
なわち将軍が御覧になったというわけで、実に途方もない宣伝をしたものだ。それが町奉
行所の耳にはいって、関係者一同は厳重に取調べられた。宣伝に事欠いて、両国の観世物....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
しました。 うっかりしたことを言って、それが飛んでもない係り合いになって、町奉
行所の白洲へたびたび呼出されるようなことがあっては大変ですから、母は堅く口留めを....
「真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
くに曇った日がつづいた。その九月の末である。京橋八丁堀の玉子屋|新道に住む南町奉
行所の与力秋山嘉平次が新川の酒問屋の隠居をたずねた。 隠居は自分の店の裏通りに....
「黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
菊は厳重に縛り上げられて白子屋の店から牽き出された。名主や五人組も附添って、町奉
行所の方へ急いで行った。夜露がもう薄い露になっていて、地に落ちる提灯の影が白かっ....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
た。(大笑) それから私はなお、これに類似したものを収集せんがため、その暦の発
行所の番地を記し、その後ロンドンに至りその家をたずねましたところが、極めて片隅の....
「拷問の話」より 著者:岡本綺堂
かった。本人が伏罪しない以上、この時代では容易に仕置をすることが出来ないので、奉
行所では先例によって彼を拷問することになった。しかし罪人を拷問して自白させるとい....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
奏して敬意を表せしむるは、愛国心を養成する新奇の考案なるを感ぜり。これより雑誌発
行所に至り、最新式の印刷器械を一覧して帰舎す。 十一日、快晴。午前、視学官長の....